お知らせ
2021.04.16 【ひのでホーム】
織物の町・八王子の『桑都(そうと)てぬぐい展』が日の出町にある「特別養護老人ホーム ひのでホーム」のギャラリーで始まりました。
絹産業の文化を守る町おこしプロジェクト。てぬぐいが懐かしくも新しいデザインに生まれ変わり人気を集めています。今回ひのでホームに展示協力をいただいたのは、てぬぐいのデザインを手掛ける株式会社SHIYU.LEDの河内山友朗さん。
八王子織物の歴史を少し調べてみました。
絹産業を生業としていた八王子は古称『桑都(そうと)』と呼ばれ、古くから豊かな文化を築いてきました。
記録を辿ると平安時代の歌人西行法師の歌に詠まれたことや、戦国時代には八王子城下町に桑畑が広がり、多摩川の沿岸で麻や絹の織物が織られたことが記されていました。きっと豊かな自然が生む青々とした桑の葉を食べた養蚕は育ちが良く質の良い絹が採れたのでしょうね。
活気のある城下町の人々を想像して少しタイムスリップしたような気分になりました。
江戸時代には青梅や五日市などを含む各地から生糸や織物が集まり、八王子は多摩エリアにおける繊維産業の中心地となっていたそうです。
その後も発展を続けた八王子織物。一時は富岡製糸場を上回る国内有数の機械製市場にまで上り詰めますが、残念なことに現在では海外の安価な染色が主流となってしまい、染色・織物産業は年々減少、伝統ある「手捺染(てなせん)」ができる染色工場も残すところ1か所となり職人の技術もろとも失われつつありました。
そこで地元の文化と技術を守るため立ち上がったのが「桑都(そうと)てぬぐい」プロジェクト。
市内で活躍するデザイン会社・デザイナー・作家さんたちが地元の象徴をモチーフにデザインを行い製造した、すべて地元産の大変貴重なものです。
これがたちまち評判となり八王子のお土産の一つとして百貨店でコーナーを設けるなど知名度を上げるなか、残念ながら市内唯一の染色工場も近々廃業することが決まってしまったそうです。
ですが「これからも文化を継承する町おこしは続けていきたい」と熱く語る河内山さん。若者の中に灯った火は職人さんの想いとともに熱く継承されていました。
サンライズの居宅介護支援事業が行う認知症カフェ「あによカフェ」では、てぬぐいを使ったワークショップを開催していただき参加者の皆さんに大好評でした。この日はティッシュカバーを作成しましたが、包んだり結んだり様々なアレンジができるのも魅力の一つですね!
『桑都てぬぐい』展示は5月15日頃まで。
淡く優しく美しいデザインの数々をぜひお楽しみください。
日の出町にある「特別養護老人ホーム ひのでホーム」では、ご利用者様に安心してお過ごいただけるよう、個人のニーズにもお応えした安心の介護と、充実したケアサービスを通して、ゆとりある快適な生活をサポートいたします。
施設の見学も随時受け付けておりますので、ご希望の方はどうぞお気軽にご連絡ください。
「特別養護老人ホーム ひのでホーム」の詳しい情報や見学のお申し込み・お問い合わせは以下のサイトをご覧ください。
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